
「うちみたいな小さな店のサイトを、わざわざ狙う人なんていない」——よく聞く言葉ですが、これは大きな誤解です。
狙っているのは“人”ではない
実際の攻撃の多くは、誰かが手作業であなたを名指しで狙っているわけではありません。インターネット上を機械(ボット)が24時間自動で巡回し、「入れる隙のあるサイト」を無差別に探して回っています。大企業か個人店かは関係なく、隙があれば等しく引っかかります。むしろ、対策が手薄になりがちな中小サイトのほうが見つかりやすいのです。
よくある被害
- 改ざん——勝手に内容を書き換えられ、見に来た人に不審なページを見せる
- 情報漏れ——問い合わせフォームに入力された個人情報が抜かれる
- 踏み台——気づかぬうちに、別の攻撃や迷惑メールの中継地点にされる
怖いのは、どれも「気づきにくい」こと。被害に遭っていることを、お客さんからの指摘で初めて知るケースも珍しくありません。
なぜ中小サイトほど危ないのか
多くのサイトは作って終わりになり、土台のソフトや追加機能(プラグイン)が古いまま放置されます。古い部品には既知の弱点があり、ボットはまさにそこを突いてきます。更新が止まったサイトは、鍵の壊れたドアを開けっぱなしにしているようなものです。
最低限おさえる、守りの基本
- 更新の少ない構成にする(部品が少なければ、弱点も放置リスクも減る)
- 秘密情報をサイトに持たせすぎない(抱え込まなければ、漏れようがない)
- 前段で守る(Cloudflare などを通し、怪しいアクセスを手前で止める)
- 管理画面とお客さん向けの画面を分け、入口を絞る
私たちは、大規模開発で当たり前だった「堅く作る」作法を、中小規模の現場に持ち込んでいます。小さいからこそ、守りはシンプルで強いほうがいい。